総大会の壇上で話すオークス長老

写真はLDSLivingより

モルモン教会の預言者、使徒たち、また指導者たちは半年に一回全世界に向けてお話をし、教会員、そして教会に属さない人たちは彼らの霊感に満ちた助言に耳を傾けるよう招かれています。それほどたくさんの人々の耳や心がその話を聞き、思いが教化されるために、教会指導者たちはお話のテーマを決められるよう啓示を求めて御霊に頼ります。

総大会のお話を準備する過程

2011年に十二使徒であるジェフリー・R・ホランド長老が総大会のテーマを選び、準備し、分かち合う過程について説明されました。

恐らく皆さんはすでに知っているでしょうが(もしそうでなければ,ぜひ知っておいてください),ごく一部の例外を除いて,ここで話をする人はだれもテーマを割り当てられません。各自が断食して祈り,研究し,求めて,個人的な望みや好みに関係なく,これこそ今この時期に,今回の総大会で語るように主が望んでおられるテーマだと確信するまで,何度も話を書き直すのです。この10時間に総大会で話した人は全員,そのささやきに忠実であろうと努めてきました。それぞれが涙を流し,悩み,何をどのように語るべきか真剣に主の導きを求めてきました。

カンファレンスセンターや教会、家庭から参加している側として、壇上からのこのような苦労の経験について簡単に忘れてしまいます。視聴者のほとんどは、総大会のひとつのお話にどれほどの労力が注がれているのか、そして主がされるようなお話をすることへのプレッシャーについて考えません。

2016年3月にモルモンチャンネル上で行われたシェリー・デューとの対談で、十二使徒のダリン・H・オークス長老は、主の預言者、聖見者、啓示者として話すことによって経験する責任に対する思いについて説明しました。

「それは、莫大な責任です。恐らくわたしの心配事の中で最も大きなものでしょう。世界中でたくさんの人々が、わたしの言うことを大変真面目に受け取るということを知っているので、わたしが言うことは主がわたしに言ってほしいことだというのを100パーセント確信しなければいけません。そしてそれはとてつもなく重い重荷です。それに取り組む為に、総大会のお話に関しては、次回の総大会で何に関して話をすれば良いのか熱心に祈ります。」

オークス長老は、総大会のお話ひとつを準備する過程について、続けて説明しました。

「大会の6か月前に準備を始め、だいたい4月か10月の総大会の2、3か月前には何について話をするべきかわかります。テーマが頭に焼き付いて消えません。そして、それが話すべきことであるという確認を受けます。そのテーマについての考えが頭にたくさん浮かんだり、情報源に気づいたり…ある会員からテーマについての重要な識見をくれる手紙をもらうこともあります。そして下書きを始めます。」

自身のことを「目に映るすべてのことに関して生真面目すぎる編集者」というオークス長老は、総大会のお話ひとつにつき平均12回下書きをするそうです。「総大会のお話で、下書き8回以下でできたお話はありません。そして、非常に難しいテーマのお話では、最高15回下書きを繰り返したことがあります。そしてそれは、もちろん、数ヶ月という期間と、大変素晴らしく忍耐強い秘書がいて成し遂げられることです。」

下書きの過程で、オークス長老は、書いたお話を妻のクリステンや他の使徒たちに読み上げ、様々な視点からの考えを集めます。「必ず彼らは、『あなたはこう言いましたが、違うことを言ったと理解されてしまうかもしれないですよ。はっきりと説明したほうが良いと思いませんか?』と言ってくれます。いい助けになります。」

総大会のメッセージを準備する、長く、熱烈な過程について話した教会の指導者は、オークス長老とホランド長老だけではありません。

2013年10月の総大会で、ロバート・D・ヘイルズ長老は聞いた人が意味をなすことができるテーマを選ぶことについて次のように言われました 。

こうした大会は常に主の指示の下で開かれ,主の御霊により導かれます。わたしたちは特定の主題を割り当てられはしません。何週,何か月もの間,しばしば眠れぬ夜を過ごしながら,主を待ち望みます。断食と祈り,研究と熟考により, 主が わたしたちに語るよう望まれるメッセージを学びます。

こう尋ねる人もいるでしょう。「霊感がもっと容易に,そして迅速にやって来ないのはなぜだろうか。」主はオリバー・カウドリにお教えになりました。「あなたは心の中でそれをよく思い計り,その後,それが正しいかどうかわたしに尋ねなければならない。」大会のメッセージはよく祈って備えた後に,聖霊を通して与えられるのです。」

2016年4月の総大会で、ヘンリー・B・アイリング管長はこうお話されました。

「音楽や説教、証は、神の僕が聖霊の導きを熱心に願い求めながら準備したものです。彼らは大会の日が近づくにつれ、より長く、より謙遜に祈り求めてきました。」と言われました 。

集会で分かち合うテーマを決める霊的な過程は聖文の中でも説明されています。教義と聖約の46章2節で主は次のように言われています。

「聖なる御霊によって指示され導かれるままにすべての集会を執り行うことが、初めから常にわたしの教会の長老たちに指示されてきたし、またこれから先いつまでも指示されるであろう。」

教会の預言者、使徒、そして指導者がどのテーマについて準備し、壇上からお話するとしても、ホランド長老は彼らの最初であり最も重要な責任について分かち合いました。

わたしたちはすべての国民,部族,国語の民,民族に証します。すなわち,神は生きておられるだけでなく,語られること,また,この時代のために,この時代において,皆さんが聞いてきた勧告は,聖なる御霊の導きの下で与えられた「主の心〔であり〕,主の言葉〔であり〕,主の声〔であり〕,救いを得させる神の力」であることを証します。

 

この記事はもともとキャサリン・ライオンによって書かれ、ldsliving.comに”How Do Apostles Prepare Their Conference Talks?

の題名で投稿されました。

日本語©2016 LDS Living, A Division of Deseret Book Company | Englsih ©2016 LDS Living, A Division of Deseret Book Company

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キャンベル葵さんは東京都出身です。ブリガム・ヤング大学ハワイ校で英語教授法を専攻しました。在学中は一時休学し、アメリカのテキサス州でモルモンの専任宣教師として奉仕活動をしました。料理や、手芸、エクササイズなど、様々なことに挑戦するのが好きです。
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