地震災害に備えて電池を用意する

最近、地震や台風などの自然災害が立て続けに起こっています。多くの方が、備えの大切さを感じたのではないでしょうか。9月6日に起こった北海道胆振東部地震を経験された教会員の方が、自身の経験と災害時に役立つ情報を紹介しています。これから起こるかもしれない災害に備えるために、災害に遭った人の体験談を知って自らを備えていきましょう。

地震発生

「今回の北海道における地震災害に関して、経験したことが今後の備えに役立てばと思い、分かち合います。

まず、秋の比較的気候の良い過ごしやすい時期に地震発生ということでしたが、これが冬の時期に発生しなかったのが幸いでした。主の恵みと御配慮に感謝したいと思います。

また孫娘も同行していたので無事に帰ることができるか心配しましたが、前日の夕方からフライトが再開され、予定通り無事に帰りつくことができました。これも1日ずれていたら、また大変なことになっていましたので、今さらながら幼子の祈りは天に通じていたのだと感じています。しかし、ステークの団体参入の皆様は帰りの便が無くなったため、また多人数のため帰還ルートの確保にご苦労されていたようです。指導者のご苦労をお察しします。

9月5日、大型台風一過でギリギリのタイミングで札幌に行くことができて良かったと思いながら、神殿宿舎で安眠中の未明の地震発生でした。全道停電の事態により信号が消え、町の中の店舗が営業できない事態となりました。翌日に朝食をコンビニで買う予定でしたが、大行列となるのは必至。レジが電卓作業で2時間待ちの状態、それも何を買えるのか分からないとのことで諦めました。また信号機もほとんど消えているので、安全のため車を使うのも避け、宿舎にとどまる状態となりました。神殿を目の前にして何もできない悶々とした状態で1日を過ごしました。

幸い、神殿宿舎にいたので、伝道部の宣教師や近隣の会員の皆様の支援によって、すぐに食料が持ち込まれました。神殿には団体ツアーの方々もいて、50名ほどの皆さんが宿泊されていました。中には帰る手段を無くした方々もいて、不安な時を共有していました。

震災後の状態

食事

飛行場はキャンセル待ちの人々が1,600人(報道)空港内で床に毛布を敷いて泊まっていました。すべての店舗は閉じたままなので何も買うこともできず、空港から提供される飲食物で過ごすしか方法は無かったそうです。それに比べて神殿宿舎は恵まれていて、おかげさまで3食に困ることはありませんでした。それを痛感したのは2日目に神殿宿舎を出て千歳駅前のホテルに泊まった際のこと、千歳市は電気が復旧したとの報道でしたので、近くで何か北海道らしい食事が食べれると思っていたのですが、実際、電気が復旧しているのは半分以下の地域ため、ほとんど店舗は閉じたままでした。そのため、ようやく開いているコンビニを見つけ、残っていたコロッケと少しのスナックを買って夕食にすることになりました。

電気と水道

また、神殿宿舎でも困ったことは電気と水道でした。水道の揚水ポンプが運転できないため、一時的にポータブル発電機を稼働させてタンクに水を供給し、短時間だけ水を出す対応でした。また水道の出る外の散水口からは水が出ていたので、バケツにくんで持ち込むことはできました。

トイレの問題は、電気が来ないので換気扇が動かないため、臭い対策として玄関口のトイレ1か所で用を足すようにしました。水は先のように外でくんでトイレ内に置き、使用後にタンクではなくバケツで直接流すという方法でした。下水には被害が無かったので、水を流せば流れてくれるのが幸いでした。これが被害が甚大で下水も使えないとなると、さらに深刻な事態となっていたと思います。自然にトイレに行くのをためらい、体調を崩すことにもなりかねません。

幸い、当日の夕方に電源が回復して明るい部屋、また水道も使えるようになりました。しかし、道路を挟んだ向こう側はまだ電気は来ていない状態、改めて神殿は祝福されていると感じました。

一般の建物でも高層階の場合、同じようにポンプで汲み上げする仕組みですので断水することは間違いなく起こります。ポータブル発電機は、燃料タンクの容量にもよりますが、2〜4時間程度しか稼働できません。そのたびにガソリンを補給する操作も必要となりますので、一時的な使用となります。

通信

宿舎のWi-fiも電源が無ければ稼働できませんので、携帯のプロバイダーによる接続となります。携帯は基地局の電源の状態によって左右されます。神殿宿舎ではDocomoが早く通信が悪くなりました。Softbankとauはまだ大丈夫でした。これがもう1日以上続くと、それらの通信も使えなくなるのではないかと思われます。

通信に関しては都市建物に甚大な被害が出なければ、NTTなどの通信会社は機能を維持できるようです。インターネット関係は比較的使える状況ですので、利用者側の電源が供給できる状況であれば使用可能です。そのためインターネット機器の電源供給について検討する必要があります。

携帯電話などは基地局の電源が生きている限り使用可能となります。基地局が停電になると予備の電源での運用になり、数時間~3日ほど使えますが次第に通信環境が悪くなります。札幌神殿付近はDocomoが早くダウンしてネットの反応が悪くなり、次に通話品質も低下して通話が難しくなりました。Softbankとauはまだ良かったようです。

ブラックアウトによる電源喪失の対応

今回の震災で一番重要な点としてはブラックアウトによる電源喪失の対応でした。情報や通信の確保のために携帯やスマホの役目は非常に重要になっています。そのため停電に伴い、携帯やスマホのための充電バッテリーが必要となります。各家庭に充電用のバッテリーを備えることをお勧めします。また、少なくともグループ単位で充電のための電源を供給できる方法を準備する必要があります。

情報について

情報の入手について考えてみますと、情報発信の前に報告が必要です。特に大きな災害のときには情報が集まるのにも時間がかかりますので、それらの情報を知るのも遅れる結果となります。情報が無い状態のまま判断して行う必要な場合もあるでしょう。大きな災害の中では、3日間は情報が無くても自分たちで生活を維持できるよう備えるべきです。正しい情報は正しい判断をもたらします。善意で不確実な情報を配信されるケースもあり、問題になっていました。できる限り公共の情報を得るようにすることも大切です。

すべての災害に対応できるような備えをすることは困難かと思います。神戸、東日本、熊本に加え、今回の北海道の大きな震災での被災状況や必要な物資や対応はそれぞれ異なっています。しかし、3日間を過ごすために必要な物資を整えることは可能かと思いますので、それに集中いただければ良いでしょう。

電気と燃料

今回の北海道の場合、電気と燃料というキーワードがありました。停電のためにすべての機能が停止することで生活全般に影響及びました。季節的に過ごしやすかったため平穏に過ごすことができたのが幸いでした。もし、これが厳寒の時期に発生していたら、と考えると恐ろしい思いがします。電源が無くても暖房を得る方法を確保する必要があることを忘れないようにしたいです

また、被災した状況と規模によって対応を判断することが求められます。特に3日間の対応は地元で判断する必要があります。ある程度人が集まるような場所にいる場合、リーダーシップを持つ人が立ってグループを組織する必要があります。役目やルールを作るなどの割り当てを行うことにより、被災された方々が、ただ支援を待つだけの受け身にならず、互いに助け合うことで3日間をより良い状態で過ごすことができるようになります。

神殿宿舎でも、ステークの神殿訪問のグループのリーダーが神殿会長と一緒にルールと役割を決めていただけたことで、皆さんが決められたルールに従って過ごし、不安無く過ごすことができました。

長文になりましたが、経験した事が少しでも皆様のお役に立てればと思い、シェアいたします。」

これは後藤康夫さんによって書かれたものです。

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